2023年7月24日 5 min read

Vol.218 ビットコインの”死んだふり”に騙されるべからず

Vol.218 ビットコインの”死んだふり”に騙されるべからず

ビットコイン研究所レポート Vol.218(2023年7月24日)

オポッサムという生き物は、危険に直面したときに、動きを止めて敵の注意をそらす名人だそうです。生存するために、自らを仮死状態にしてまで実行する「死んだふり」は、実際のところ極度の緊張状態が高じて気絶することで起きるとか。

敵を欺くには、時に味方からと言われますが、自身を欺いてまでも徹底的に「演じる」ことは、生存本能の進化の結果でしょう。自然の知恵を感じます。

さて、ビットコインが「死んだふり」をしているのかどうかは明らかではありませんが、現在はとても静かです。この先もオポッサムをリスペクトしつつ、そのまま仮死状態を続ける気なのでしょうか?

当記事では、今の仮死状態の値動きが終われば怒濤の上昇ラリーが来る可能性も示しつつ、過去の値動きパターンを振り返っておきたいと思います。

値動き幅を計測するためにボリンジャーバンドを使う

さて今回、ビットコインの価格変動の停滞度を測定するために使うツールを紹介します。

みなさんご存じボリンジャーバンド。チャートの上下にバンドを表示してくれるアレです。

ボリンジャーバンドは1980年代にジョン・ボリンジャーによって考案されたテクニカル分析ツールです。この指標の主な目的は、市場の高値と安値を相対的に定義することとされています。

指標自体は中央の移動平均と上部および下部のバンドから構成されています。バンドは中央の移動平均線のプラスマイナス2標準偏差です。

動きの特性としては、バンド幅が十分に引き締まる、つまりボラティリティが減少した後に、価格変動が急激に起こることが挙げられます。

そこで、ビットコイン価格にボリンジャーバンドを適用し、上下のバンド幅を計測してみました。以下にその結果を検証します。

ビットコインは2018年以来の静けさ

さて2023年7月24日現在、ビットコインに配置されたボリンジャーバンドの上下幅は、5%を割り込んでいます。

ビットコインが500ドル以上で取引されていた期間で、ここまでバンド幅が狭まった直近の事例を探すと、2018年11月11日から14日に遡ることになります。その後のビットコインの動きは、、、

すいません、あまり心臓に良くないですね。1ヶ月ほどかけて半値まで崩落することとなりました。

ただ値段が崩落する前には、Tetherの発行数が減少する事態を起こしていました。一応の予兆はあったということですね。

その前は2016年10月3日~11日まで遡ります。このときは、なかなか見応えのある上昇を叩いています。

今回はどうなるでしょうか?以下にアンケートを準備しましたので、ぜひ皆様のご意見をお聞かせください!

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① 過去2回のうち、バンド収縮時に200日平均線を値段が上回っていたときは上昇で、下回っていたときは下落だった。2023年7月現在は200日平均線を上回って推移しているから、3倍昇龍拳来訪!

② テザーも増量しているし、200日の移動平均線よりも上回っている。でもビットコインは電子ゴミだから半値突入!

③ 3倍と半値の期待値は、(3+0.5)/2 = 1.75。3万ドル×1.75=52,500あたりじゃない?

④ いやどれも違う。本当はコレだ!

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どうなるでしょうか?筆者も分かりません。が、個人的には③なのかなぁと考えています。その理由など、少し書いていってみます。

バンド収縮後にビットコインは上方へ放たれると考えた理由(主観)

ここからは完全に佐々木徹というビットコインに肩入れしている一人の主観として、また何の保証もない意見として読んで頂ければと思います。

まず今年6月から顕著になりはじめたことがあります。それは、、、

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