なぜマイニング機械がFTXの事業許可を停止?
ヘッドラインを2度見したら、オーストラリアの証券取引委員会「Australian Securities & Investments Commission」 の略称がASICだと初めて知りました。
ロゴもブロックっぽいし、絶対狙っているやろ!と突っ込みたくなりました。
Asicに限らず、暗号通貨関連の略称で間違えそうになるの、結構ありますね。
- ”なぜ日本でイーサクラシック?” → 高速道路のETC
- ”なぜフィネがここに?” → ヨーグルト売り場のBifix
王道のビットコインと見間違える”何か”には筆者も出会っていないので、もしありましたら教えてくださいまし<(_ _)>
さて2023年に入ってから上昇一途の暗号通貨界隈。ビットコインも上がれば、マイニング株などぶっ飛び気味。CNNが公開している恐怖・強欲指数はGreed(強欲)圏にまで浮上。
https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed
米株の恐怖指数 ”VIX” は足下で20を割ろうかどうしようかと悩み中。2021年以降は上限36~下限16 程度で推移していますから、20は下限値の方に近いですね。市場は楽観寄り。
そして2月に入るわけですが、そろそろ米国スーパーボウルの広告が取り沙汰され始める時期となります。
振り返ってみれば2022年2月のスーパーボウルで暗号通貨業は広告を連発。結果的に2022年は崩落の年となります。その中でも印象強かったのはFTXでしょうか。
私生活でも不要な発言で災厄を招いてしまう個性派コメディアンのLarry David氏を抜擢。「FTXで暗号通貨すぐ取引できるよ」に「No」と言わせ、最後に「ラリーのようになってチャンスを逃さないように」 とのメッセージ性を残しました。
【Part 3】第56回スーパーボウル広告まとめ
https://predge.jp/236141/
振り返ってみれば、Noと言ったLarry David氏の方が正しかったことになります。では逆張りすれば良い?
いえいえ、歴史的に今でも振り返られるアップルのMacintosh広告も、やはりスーパーボウルでした。
The Lost 1984 Video: young Steve Jobs introduces the Macintosh
https://www.youtube.com/watch?v=2B-XwPjn9YY
このCMを経てAPPL株は徐々に上昇。当時0.11だった株価は、足元で143ドル。38年間で1,300倍への上昇は、年間インフレ率に換算して20%。人類が心地よいと感じるゴルディロックスなインフレ率8% (Vol.192 インフレーション8.0 ~ Fiat通貨が人類にバブル経済をもたらした・・・を参照ください) を遙かに上回る成長となりました。
スーパーボウルでの広告放映が長期成長の起点となるAppleの事例もあれば、「灯滅せんとして光を増す」と言わんばかりに同年中の破綻となるFTXも。
さて2023年、暗号通貨に関連する広告は出るのでしょうか?現時点では、ブロックチェーン・ゲームのLimit Break 社、カナダ取引所のBitbuy社が出す予定とか。
https://finance.yahoo.com/news/limit-break-announces-launch-limited-130000277.html
https://blockworks.co/news/whos-coughing-up-crypto-winter-dollars-for-super-bowl-ads
普通に考えるなら、暗号通貨の取引所が今年2023年のSuperBowlに広告を出しても、2022年のFTXが想起されすぎて逆効果でしょう。もちろん、昨年の ”FTX効果” を狙ってセルフカストディのウォレット会社が広告を出すのもアリでしょうが、さすがに30秒で7 mil ドル(9億円超)の費用を回収するのも無理筋です。
2018年は街宣車が日本の取引所を喧伝してまわり、2022年はSuperBowlに行列広告。次に広告が乱立するなら2026年でしょうか?とりあえず筆者は、今書いているこの記事を2026年のGoogleカレンダーにセットしておきます。(Googleも米司法省に尻尾をつかまれましたが、2026年も存続しているでしょうか?)
2023年のスーパーボウル広告主は、以下のサイトで確認することができます。暗号通貨の新興勢力が出てきたりするようなら、バブルの始まりかもしれません。要チェックですね。
https://www.brand-innovators.com/news/super-bowl-2023-ad-tracker
ビットコインは利確地帯~スーパーボウルでは 21,000~26,000圏内か?
さてビットコインの市況をサクッと確認しておきましょう。2月1日のFOMC直前でもあり、少しミクロの世界を覗いてみます。