2021年11月9日 2 min read

ガバナンス・ウォーの恐ろしい予想

ガバナンス・ウォーの恐ろしい予想
Photo by Mathieu Stern / Unsplash

POSチェーンでもハードフォークの仕様をめぐって、コイン保有者に選択肢を迫るという話しがでてきました。

NEMとSymbolというコインが、財団保有のコインの所在をめぐってハードフォークをおこない、ユーザーに信を問うようなかたちになっています。

ビットコインでは、過去にはBTCとBCHの分裂、その後はBCHとBSVの分裂、さらにBCHと、BCH-CATの分裂など、開発者内部の軋轢からコインが分裂する自体が何回もおきています。

NEMの場合、POSといってもPOWを基本とするPOSで、イーサリアム2.0などが採用している現代的なPOSとは違います(その後コンセンサスアルゴリズムに変更がなければいまでもその仕様のはず)。

そのため、意見が割れた場合、フォークがおこり、コインが2つに分裂して収拾するでしょう。

ですので、とくに珍しいことにはならないのですが、今後おこるかもしれないのは、イーサリアム2.0系の、新型のPOSチェーンの騒動です。

Avalanchや、Solana、ATOM、Polygonほか、最近でてきたPOS系のプラットフォームはすべて、BFTベースのPOSというアルゴリズムを使っています。

フォークは起こらないが、チェーンが止まる

このBFT-POSの特徴を一言で言うと「フォークが起こらない」ということです。これらのチェーンでは、コンセンサスが2つに分岐するということはありません。 

起こりえるのは、

i. コンセンサスが取れず(失敗し)チェーンが停止するか、

ii. 正しくコンセンサスがとれてブロックが承認され、その瞬間ファイナリティが得られる

のどちらかです。iiの場合、チェーンはファイナリティがあるので、POWのビットコインのように、あとから巻き戻しがおきたり、覆ったりすることは有りません。コンセンサスがとれたら、そこで確定です。ここはPOWののチェーンとまったく違う点です。

さて、このようなBFT-POSのチェーンで、ガバナンス騒動がおきたらどうなるでしょうか。

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