これまでEIP1559の仕組みとその実効性について説明しました。EIP1559は可変Base feeという仕組みを採用することで、イーサリアムの手数料のUXの限定的な改善が見込まれますが、高い確率で直接的な手数料削減効果がないことや、EtherをよりSoundにする、という主張の問題点などについても指摘しました。
今回は最後にイーサリアムのマイナーは今回の件にどのような反応を示して、そして今後起こりえるシナリオ、市場への影響や攻撃ベクターの可能性などについて考えます。まず前回までに説明した通り、EIP1559の変更はマイナーにとっては現在の手数料収入が大きく減ってしまう可能性があるので、当然ですが多くのイーサリアムマイナーはEIP1559反対派の人が多いようです。